波に憑かれて40余年 日本の波力発電
波に憑かれて40余年 日本の波力発電
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益田善雄 著
霞出版社 発行

波力発電の構想は古く、世界では1000件をこえる特許が成立しているが、その実用化に成功したのは、著者たちによる日本のブイ用波力発電をもって嚆矢(こうし=はじまり)とする。その後いろいろと研究、実験、実用化が進められてきたが、最近では、テレビでも紹介された大型実験「海明」が世界の耳目を集め、現在では、堤防組みこみの波力発電も着々と進展している。
著者は、終戦直後の若き日、波のエネルギーに着目し、日本再建に寄与せんと一念発起、爾来、40余年、波力発電の研究実験にうちこみ、昭和51年には、功績により紫綬褒章を受章している。
本書は、その記録をつづることによって、日本の波力発電の発展のプロセスを物語り、未来を展望し、写真や図表を数多くもりこんで、広く一般の理解と関心を求めるとともに、各方面の多くの協力者の業績を顕彰し謝意を表する目的のもとに書き下された。関係方面はもとより、一般の方々にも一読をおすすめする興味ある科学読物である。

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